白い洗濯物に、黒いワカメみたいな汚れが付いていることがありませんか?その正体は、洗濯槽に繁殖したカビです。

服に着くとなかなか取れない上、カビを放置すると、洗濯物が臭う原因にもなります。アレルギーが気になるという方もいるかもしれません。
最近では「洗濯機クリーニング」というサービスがあるので、料金やお掃除の内容、おすすめ業者さんを調べてみました。
目次
洗濯機クリーニングの費用と相場
洗濯機クリーニングの相場は、13,000円〜17,000円くらいです。
掃除の方法は主に2種類で、洗濯槽を外してクリーニングする完全分解と、上部のフレームのみを外す部分分解があります。
部分分解は分解にかかる時間が短い分、料金も割安になるため、11,000円〜15,000円くらいが相場のようです。
料金相場を表にまとめてみました。(料金は税込です)
おそうじ本舗 | ダスキン | くらしのマーケット | |
---|---|---|---|
部分分解 | 12,100円 | 14,300円 | 業者による 14,300円〜18,700円 |
完全分解 | 23,100円 | 対応不可 | 業者による 14,300円〜18,700円 |
ドラム式 | 応相談 | 18,000円 | 業者による 対応不可の場合あり |
時間 | 2〜3時間 | 12時間 | 業者による |
ドラム式洗濯機のクリーニング
近年は横型のドラム型洗濯機が流行っていますが、乾燥した洗濯物の臭いなどの悩みを抱える人も多いようです。
ドラム式はクリーニングが難しい場合が多いようですが、念の為にハウスクリーニング3社に電話で確認し、見積もりを取ってみました(2020年2月調べ)。
3社に事前に電話で確認した事
- ドラム型洗濯機のクリーニングの有無
- 駐車スペースの確保は必要か?又は駐車場代は実費?
- 割引やキャンペーンはあるの?
おそうじ本舗 | ダスキン | カジタク | |
---|---|---|---|
ドラム式 | 18,700円 | 19,800円 | 対応なし |
駐車場 | 店舗により異なる | 不要 | 不要 |
キャンペーン | 年末・年始キャンペーン 1,000円引 | 特になし | 年末キャンペーン 2ヶ所以上で割引 |
おそうじ本舗は、分解しない掃除でよければ18,700円(税込)出来るという説明をしてくれました。
そのお掃除内容がダスキンとほぼ一緒だったので、キャンペーンもしている「おそうじ本舗」が一番安いと判明。
電話確認の際、イオンのカジタクはどのサイトにも電話番号が記載されていなくて、さがすのに苦労しつつ、見つけたものの電話は自動対応のみ。1時間後にコールバックが来て、ドラム式には対応していない事を確認しました。
ドラム式洗濯機の分解掃除は難易度が高いため、全国展開している大手企業では扱うのが難しいのが現状ですが、個人業者の中では対応してくれる会社もあります。
東京の「江戸川クリーンサポート」さんを取材した記事はこちら。10時間かかっても洗濯物が乾かなかった不具合が見事に解消しました。

完全分解と部分分解の違い
完全分解と部分分解の大きな違いは、洗濯槽を完全に取り外すか、フレーム部分のみを取り外すかという点です。
完全分解の場合、部品を完全に取り外して高圧洗浄するので、カビや汚れをほぼ100%、落とせるのが特徴です。
部分分解の場合、洗濯槽の上部カバーのみを外し、洗濯槽はそのままで、フレームとの隙間に専用ブラシを入れて回転させ、カビをこすり落とします。
最近は部分分解クリーニングが主流
洗濯機が多機能で複雑になったことで、構造上、部品を取り外せない機種が増えています。業者さんによると、10件のうち4件くらいは洗濯槽が取り外せない機種で、クリーングを断らざるを得ないのだとか。
この問題を解決するために開発されたのが、部分分解のクリーニングなのです。
どんな機種でも対応できて値段も安いため、最近は部分分解でのクリーニングが主流になりつつあります。
部分分解でもキレイになるの?
結論から言うと、部分分解で十分にキレイになると思います。
完全分解で汚れが落ちる割合を100%とした場合、部分分解は、その80%くらい。
洗濯槽の裏底は、どうしてもブラシが届かないので、汚れが残ってしまいます。

しかし、残りたった2割の汚れを取るために、時間も料金も2倍かかってしまうのは、個人的には、ちょっと非効率な気がします。
どうしても完璧な仕上がりを求める方は、完全分解を利用しましょう。
費用を抑えてキレイにしたい方は、部分分解でOKです。
今年、洗濯機の部分分解クリーニングを体験したので記事を書いています。

注意点・追加料金になる機種がある
洗濯機の機種によっては、構造上、分解に時間がかかるものがあり、3,000円〜5,000円くらいの追加料金が発生したり、業者によっては、クリーニング自体を断られるケースもあります。
追加料金が発生することが多い機種の代表例を挙げておきます。
・日立 ビートウォッシュ
・日立 白い約束
この他、温風乾燥機能付きの洗濯機も、構造が複雑で分解に時間がかかるため、追加料金になる場合があります。
発注前に必ず見積もりを取り、総額がいくらになるのか確認をとりましょう。
業者に依頼するメリット
洗濯機クリーニングは自分でもできますが、購入から3年以上が経過しているのであれば、一度、業者のクリーニングをしたほうが良いと思います。その理由をご説明します。
1. 高圧洗浄や専用ブラシで、カビを確実に除去できる
オキシクリーンなどを使って、自分で洗濯機の掃除をする方法がありますが、すでに汚れがひどい状態でやると、もっとカビが出てきてしまう場合があります。
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私も経験があるのですが・・・洗濯機クリーナーでカビ取りをした後、10回くらいすすいでも、黒いワカメみたいなものがふわふわ出て来て、服に着いて取れなくなってしまうんです。
実はこれ、洗濯槽にこびりついていた汚れが、洗剤で中途半端にゆるんで、剥がれて出て来てしまうのが原因です。
業者のクリーニングであれば、部品を外して物理的にこすり洗いをするので、残ったカビがいつまでも浮いてくることがありません。

2. 専用洗剤を使うので効果が高い
洗濯機クリーニングは、まだまだ新しい技術。市販の洗剤で十分な効果が期待できるものはまだ少なく、汚れを分解するまでに時間がかかりすぎることも。
その点、ダスキンやおそうじ本舗など、大手ハウスクリーニング業者は専用洗剤を開発しているため、短時間で高い洗浄効果が期待できます。

セルフクリーニングは、カビを取り除くというよりも、業者のクリーニングでキレイになった状態を「維持」するためにやります。
目安としては、業者のクリーニング3年に1回、自宅でのクリーニングは、2〜3ヶ月に1回くらいが良いでしょう。
デメリット
洗濯機クリーニングのデメリットは、なんといっても費用がかかることです。
縦型洗濯機の相場が8万円〜10万円くらいであるのに対し、クリーニング費用が15,000円くらいかかるので、ちょっと割高だと感じてしまいます。
しかし、その他には目立ったリスクも、デメリットもありません。
洗濯機は分解掃除しても壊れるというトラブルが非常に少なく、あったとしても、年間に数件、エラーメッセージが出るくらいの軽いものだそうです。
費用が用意できるのであれば、その他は特に何も心配しなくてもOKです。
カビを生えさせない方法
業者のクリーニングが入ったなら、その後もなるべくキレイな状態を維持したいですよね。
毎日のちょっとした使い方で、洗濯機にカビが発生するのを防ぐことができますので、ポイントをいくつかお伝えします。
ぜんぶやるのは無理でも、ひとつだけでも心がけてみましょう。
・洗濯機の置いてある部屋の窓やドアを開けて換気する
・洗濯機のフタを開けっ放しにしておく
・湿った洗濯物を入れっぱなしにしない
・洗剤を入れすぎない(カビの養分になる)
・たまに水だけでまわす(洗剤のこびりつきを取る)

とにかく、湿気が何よりの天敵なので、乾燥させるのが大事。
ちなみに我が家、最低でも1日2回、多い時は3回も洗濯機をまわすヘビーユーザーです。子どもがしょっちゅう汚すので、洗濯機の中には常に洗濯物が入っていた状態だったんですが・・・
2年経ったタイミングで、業者さんの洗濯機クリーニングをしたところ、思ったほどカビが発生していなかったのでビックリ!
もしかしたらですが、脱衣所のドアも、洗濯機のフタも、いつも開けっ放しというズボラ習慣が逆によかったのかもしれません、笑。
おすすめ業者
洗濯機クリーニングに対応している業者さん、まだまだ少ない印象ですが、何社か全国展開している業者さんを調べてまとめました。
おすすめ度 | ![]() |
---|---|
部分分解 | 12,100円 |
完全分解 | 23,100円 |
ドラム式 | 応相談 |

対応は部分分解のみ。浸け置き時間が12時間かかるため、排水やすすぎ作業は自分でやらないといけないのが難点。
以前は完全分解もやっていたけれど、現在は撤退している。
おすすめ度 | ![]() |
---|---|
部分分解 | 14,300円 |
完全分解 | 対応なし |
ドラム式 | 19,800円 |
おすすめ度 | ![]() |
---|---|
部分分解 | 13,200円〜14,300円 |
完全分解 | 14,300円〜18,700円 |
ドラム式 | 応相談 |
