光触媒ってよく聞くけど、どういうもの?
最近、お店などで「光触媒コーティング施工済み」と書かれてあるのを見かけるようになりました。
きっと抗菌になるんだろうな…ということはなんとなくわかるのだけど、いったいどういうもの?効果は続くの?自宅にも施工できるの?など、色々と調べてみました。
光触媒は安全性の高い除菌技術
光触媒とは、太陽や蛍光灯・LEDの光を当てることで、菌や汚れ、悪臭を分解する技術のこと。
主に酸化チタンという金属が成分で、食品添加物、塗料、化粧品、歯科治療などに広く使われている、とても安全性の高いものです。
光触媒のコーティング剤の原料は、この酸化チタンを水溶性にしたものです。壁や床などに塗布すると表面に薄い酸化チタンの膜を作り、汚れや悪臭、菌を分解します。
当たっている光の量が多いほど高い効果を期待できるようです。
光触媒コーティングの流れ
光触媒コーティングを業者に依頼する際、どんな流れになるのかご説明します。
- 室内のハウスクリーニング(清掃)
- 光触媒コーティング材の塗布
- 乾燥させる
生活している室内は、壁や床などに菌や汚れなどが付着しています。そのため、多くの専門業者はコーティング前に施工する部分の清掃を行います。
汚れた壁の上からコーティングをしても効果がないよ💦
エアースプレーガンを使ってコーティングした後、風通しを良くして乾燥すれば完了です。業者にもよりますが、必要に応じてアフターケアも行っています。
室内に光触媒コーティングをする場合のデメリットとは
高い効果が期待できる光触媒コーティングですが、メリットばかりとも言えません。施工を考える前に、デメリットも確認しておきましょう。
1.コストが高め
室内の除菌を行おうと思うと、かなり広い範囲での施工が必要になり、どうしても費用がかかります。専門業社に依頼する場合、部屋の広さや依頼する会社にもよりますが、最低でも数万円は必要です。
光触媒コーティング用のスプレーをアマゾンや楽天市場などで購入し、自分で除菌をする場合は商品の価格のみが必要になります。
専用スプレーは3,000円程度で購入できますが、部屋全体をコーティングしようと思うなら、やはりお金がかかります。
2.効果を実感しづらい
光触媒コーティングは塗布をしても無色透明、無臭です。施工後も見た目には変化がないため、せっかく費用をかけて専門業者に依頼しても「コーティングをした」という実感がないという人が少なくありません。
こってりコーティングするわけじゃないから、目に見えないんですよね
除菌効果なども目に見えるわけではないため、本当に効果を得ているのか不安になる人もいます。
3.永久的な効果ではない
専門家が施工した場合でも、光触媒コーティングの効果持続期間はおよそ3~4年といわれています。一度やればずっと効果が続くわけではありません。
そもそも光が当たることで効果を得るものなので、光が当たっていない部分は十分な効果を得ることができません。また、手すりや照明のスイッチなどは日常的に人の手が触れる部分なため、コーティングが剥がれやすいです。
光触媒コーティングを室内に施工するメリット
光触媒コーティングにはいくつかのデメリットがあるものの、「普段のお手入れが簡単になる」「コスパが良い」といった、長期的に得ることができるメリットは大きいです。
1.自分で除菌をする手間がかからなくなる
目に見えない菌は家の中にどれくらいいるのかを確認することができません。
そのため、菌ができるだけいない状態を持続するためには、毎日除菌剤などを使って拭き取りする必要があります。
日常的に触れる部分をせんぶ除菌するのは、手間がかかって大変
光触媒コーティングを専門業者に依頼した場合、効果の持続期間は3年前後なので、普段のお手入れが楽になります。
2.長期的に見るとコスパが良い
専門業者に依頼するとまとまったお金が必要ですが、長期的な目で見ると、実はコスパが良いんです。
室内の気になる部分すべてを除菌しようとすれば、大量に専用スプレーが必要になります。継続的に1本3,000円前後のスプレーを購入し続けるとしたら、あまり経済的ではありません。
業者にしっかりコーティングしてもらい、あとは軽くお手入れをするだけで過ごすなら、結果的には安く除菌対策できることになります。
光触媒コーティングの料金相場(室内編)
光触媒コーティングを室内に施工する場合、料金相場は10畳(約16平米)で3~6万円です。
費用については各社によって違うため、あらかじめ見積もりをとるほうが良いでしょう。これは業者によって施工する部分が床のみだったり、天井や床も含まれていたりと想定範囲が異なるからです。
一般的に、施工する範囲が広いほど費用面がお得になりやすいため、依頼する際には家の中で気になる部分すべてをまとめて施工してもらうのも良いでしょう。
室内の光触媒コーティングおすすめ業者4選
光触媒コーティングを行っている業者は増加傾向にあり、各社の価格の違いもあることからどの会社に依頼すれば良いのかと迷ってしまうときもあるのではないでしょうか。
こちらでは、数ある専門業者からおすすめの業者を厳選して4社紹介します。
株式会社リレース
- HP https://relays.co.jp/
- 価格:5000円~8万円(カーテンや網戸は見積もりが必要)
- 対応エリア:日本全国
特徴
水溶性酸化チタン、銀イオン、純水で作られているハイブリッド型光触媒コーティング剤を使用。銀イオン効果もあるため、暗所でも抗菌・消臭効果を得ることが可能です。光触媒工業会によって性能や利用方法が適切だと証明された証拠であるPIAJマークも取得しています。
ナノソリューション株式会社
- HP https://nanosolution.jp/pages/97/
- 価格:要見積もり
- 対応エリア:大阪府、京都府、滋賀県、兵庫県、奈良県
特徴
実際に現場を確認し、依頼人と話し合いながら最適な最先端光触媒コーティング剤を選択し、施工します。ナノソリューション株式会社では「ナノディフェンダーAg⁺シリーズ」「銀系光触媒コーティング」「ナノソリューションスカイコート」と3種類のコーティング剤を用意しているのも特徴です。
KIS
- HP http://www.kis.gr.jp/page/koukin.html
- 価格:家全体(入居前の新築限定、すべての水まわりと壁クロス)で1平方メートル2000円、壁クロス1平方メートル700円(中古住宅1200円)、水まわりは5000~2万2000円
- 対応エリア:関西エリア(大阪府、兵庫県、奈良県、京都府、滋賀県、和歌山県)、関東エリア(神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県)
特徴
入居前の新築の家であればハウスクリーニングなしで抗菌コーティングが可能ですが、中古住宅の場合は必ずハウスクリーニングをした後にコーティングをするのがこだわり。
毎日掃除をしていたとしても、目に見えない汚れや菌が付着しているため、そういったものをあらかじめ取り除き、銀イオンを含んだコーティング剤を使用した施工。光が届かない場所も抗菌効果を得ることができます。
Clean Express
- HP
- https://www.cleanexpress.co.jp/photocatalytic-coating/
- 価格:2LDK(50平方メートル)までならば税込22万円(詳細は見積もりが必要)
- 対応エリア:日本全国(沖縄県以外)
特徴
光触媒工業会正会員で、光触媒コーティング施工歴が20年の老舗業者です。酸化チタン、銀イオンのほか、空気浄化作用があるプラチナもコーティング剤に含んでおり、よりコーティングの効果を高めています。
高い効果と安心を得ることができる光触媒コーティング
光触媒コーティングを行っている業者はさまざまで、施工範囲や価格にも違いがあるため、まずは見積もりを出してもらうほうが安心です。
どこまで範囲にいれるのか、電話だけではわかりにくいです。必ずに自宅に見積もりに来てもらいましょう。見積もりだけなら無料対応している業者がほとんどです。
ちょっとメンドクサイけど、実際に部屋を見ながら施工範囲を決めるのが、いちばんわかりやすい
光触媒コーティングで、毎日の暮らしが清潔で安心なものになると良いですね!