家事代行とハウスクリーニング、どちらも同じように見えますが、実際には、このように多くの違いがあります。
ハウスクリーニング | 家事代行 | |
---|---|---|
金額 | 高い | 安い |
道具 | 専門の器具と洗剤を持参 | 訪問先の家庭にある道具と洗剤 |
掃除をする人 | プロ | お掃除の得意な主婦 |
仕上がり | 完璧な仕上がり | 念入りな掃除程度 |
会社名 |
|
|
こんな方におすすめ |
|
|
掃除を外注するなら、それぞれの特徴を知っておいたほうが、失敗しないと思います。せっかくお金を払ったのに、こんなはずではなかった・・・と後悔したくないですよね。
そこで今回は、両者の違いについて詳しく説明していきます。こんな方の参考にして頂ければと思います。
- 妊娠中でお風呂や換気扇の掃除が大変なため、プロに頼みたい。
- 産後に家族や友達が赤ちゃんを見にくるから、家をきれいにしておきたい。
- 共働きで溜まった汚れを、年末に全部きれいにしたい。
- 仕事で忙しいので、定期的に家を掃除してほしい。
要点だけサクッと説明して欲しい人は動画をどうぞ!(3分40秒)
一番の違いは、依頼内容が明確か・明確でないか
依頼内容が明確かどうかという点が、家事代行とハウスクリーニングの最も大きな違いです。
家事代行は、ライフスタイルなどに合わせて幅広い作業を任せられるので、何をしてもらうかは依頼者とスタッフが相談しながら決定していくことになります。
できることが多岐にわたる分、各作業については大まかに決めることも多く、依頼内容は不明確になりがちです。
一方、ハウスクリーニングの特徴として、依頼内容が明確であることが挙げられます。
掃除に限定したサービスであり、「キッチンのこの部分からこの部分まで清掃する」というように、作業の範囲や内容を分かりやすく決めるのが一般的です。
使用する掃除道具にも大きな違いがあります。
家事代行では、依頼者の家にある掃除道具を用いて作業するのが基本です。
したがって、細かさなどに差はあれど、自分たちの行える掃除と大きく異なることをするわけではありません。まさに普段の掃除の代行と認識しておくと良いでしょう。
それに対してハウスクリーニングはプロ専用の掃除道具を持参して作業してくれます。つまり、徹底的にきれいにすることを重視するなら、ハウスクリーニングのほうが優れているということです。
ただし、料金は家事代行のほうが安くて、3時間あたり1万円ぐらいになっています。ハウスクリーニングの相場は2時間あたり2万円ほどです。
頼むのが難しいのは家事代行
頼みやすさの面に関しては、家事代行のほうがハードルが高いと思います。
前述のように依頼内容が不明確になりがちなので、依頼者は明確にする意識を強く持って要望を伝えなければなりません。
しかし、これまで他人に物事を頼んだ経験が少ないと、いくら顧客という立場でも、どれくらい主張して良いのかさじ加減が分かりづらいです。
そのような女性も多く、実際にスタッフと面と向かって相談するときに困ってしまうケースが見受けられます。
遠慮して要望を細かく伝えられないと、後で不満が残ることにもつながるので、やって欲しい事・やって欲しくない事はハッキリ伝えられると良いですね。
スキルのレベルがスタッフによって異なることも頼みにくい原因の一つです。
ハウスクリーニングは専用の道具を使用するため、スタッフが違ってもスキルの水準は一定に保たれます。
しかし、家事代行で使うのは依頼者の家にある普通の道具であるため、スタッフによって扱い方に得手不得手があるのです。つまり、スキルのレベルにばらつきがあるという不安要素が存在します。
また、そもそも家事を他人にさせることに抵抗がある女性も珍しくありません。
たとえば、家事は妻の役目という固定観念が強く、責任を放棄するような罪悪感を覚える人もいます。家事代行に魅力を感じても、そのような不安や抵抗感によって、依頼に踏み切れない場合もあるのです。
こんな時はハウスクリーニング
家事代行とハウスクリーニングのどちらに依頼すべきか迷ったときは、どれくらいの範囲をどの程度きれいにしたいのかを目安にしましょう。
限定されたスペースを徹底的に掃除してもらいたいなら、適しているのはハウスクリーニングです。
基本的には一度に複数の場所を任せることは少なく、キッチンや浴室というような特定の場所に関して依頼することになります。
その場所に専念して、普段の掃除の代わりではなく、素人では不可能な清掃作業を行ってくれるのが大きな特徴です。
たとえば、浴室クリーニングの場合、浴槽や壁をピカピカにしてくれるだけでなく、普段は目にすることがないエプロン(浴槽の裏)も空けて、奥のほうのカビまできれいにしてくれます。
汚れの程度がひどい場合も、ハウスクリーニングを選択するのが得策です。
自分の家にある掃除道具で取れなかった汚れでも、ハウスクリーニングで用いるプロ専用の掃除道具であれば、落とせる可能性は十分にあるからです。
また、道具だけでなく作業方法も日常の掃除とは大きく異なり、ひどい汚れにまで対応できるものになっています。
換気扇掃除であれば、ネジを外して完全分解した後、業務用の専用の洗剤と熱湯でつけ置き洗いをし、ホコリと油がこびりついた部分も溶かして完全に取る、といった具合です。
自己流の掃除では取れない油汚れも落ちて、新品のように美しくなる場合もあります。
このように、日常的な掃除の範ちゅうを超える場合はハウスクリーニングを選ぶのが基本です。
こんな時は家事代行
広い範囲をきれいにしたいなら家事代行が向いています。
仕事で毎日の帰りが遅いなど、日常的に忙しくしている場合は、掃除をする時間をなかなか取れないことも少なくありません。
そうなると、家全体がほこりっぽく感じられるような状態になってしまいます。そのように広い範囲が気になるなら、家事代行のサービスを利用して、文字どおり掃除を代わりに行ってもらうと良いでしょう。
あくまでも日常的な道具や方法で作業を行うため、ひどすぎる汚れは落とせないことを認識しておくことが大切です。
一方、特定の場所に専念するような制約はなく、リビングや廊下などの広い範囲を任せられるのがメリットとなっています。
また、ハウスクリーニングと比べて、料金が安めに設定されていることも見逃せません。
費用を抑えたいという人にとって、家事代行は魅力的なサービスといえます。1度きれいにしてもらっても、また汚れてしまうことを視野に入れておくことが重要です。
掃除をはじめとした家事は常に必要となるものなので、家事代行業者の多くは定期的に利用してもらうことを想定しています。
そのため、利用料金は手頃な価格帯であるのが一般的で、1週間に1回や1カ月に3回など、割安の定期契約を行えるところも多く見受けられます。
したがって、安さや定期的な利用を重視するなら、家事代行を選ぶ方向で検討しましょう。
家事代行を上手に使うコツ
家事代行はいくつかのコツを押さえておくと利用しやすくなります。
たとえば、定期利用をして、できるだけ同じスタッフに来てもらうこともコツの一つです。
掃除を任せるからには、自分のこだわりや価値観を分かってもらうことが大事です。たとえば、触れてほしくないものや念入りに掃除してもらいたい場所などがあれば、最初に伝えなければなりません。
依頼ごとに別のスタッフが来ると、そのたびに説明する必要があります。同じスタッフであれば、そのような手間がかかりませんし、説明していないことに関しても希望を察してくれる場合もあるでしょう。
また、いきなり定期契約を結ぶのではなく、何度かスポット依頼で使ってみることも大切です。
ホームページなどでスタッフの紹介をしている場合もありますが、実際に利用したほうが自分との相性を見極めやすくなります。ただし、相性ばかりを気にするのは良くありません。
そちらに問題がなくても、スキル不足によって不満が募ってしまうケースもあるのです。相性とスキルのどちらを優先するのか考え、そのうえで具体的にどのような人が良いのかイメージしてみましょう。
たとえば、同じくらいの年の女性が自宅で家事をしてると、なんだか気をつかうし緊張してしまう・・・と思うなら、年配のスタッフを希望するという手があります。
おいしい料理を食べたいなら、調理師の経験があることを条件にするのも一つの手です。
まとめ
家事代行は行える作業が幅広いため、いろいろ頼みたいと思う人も多いでしょう。しかし、要望を十分伝えられないなど、最初は使いこなすのが簡単ではありません。
そのため、依頼者としての立場に慣れていくことが必要です。手頃な料金設定の業者も増えており、それらのサービスをうまく利用するのがポイントになります。慣れるためにスポット依頼のお試しから始めてみましょう。