エアコンの内部クリーンは冷房・除湿運転後に、自動的にエアコン内部の乾燥運転を行い、エアコン内部の臭いやカビの発生を抑制する機能です。
エアコンを利用している人の中には、内部クリーンとはどんな効果があるの?そもそも必要性がある?といった疑問もあると思います。
今回は、エアコンの内部クリーンの機能や必要性の他にメリット・デメリットについても詳しく解説していきます!
内部クリーンを正しく利用するために、是非参考にしてみてくださいね!
エアコン内部クリーンとは?
エアコン内部クリーンとは、冷房・除湿運転後に自動的にエアコン内部の乾燥運転を行い、エアコン内部のニオイやカビの発生を抑制する機能のことです。
冷房運転や除湿運転では、室内機内部で空気が冷やされ結露するため、湿気がこもりやすくカビが発生しやすい状態になってしまいます。
エアコン内部を湿った状態で放置すると、カビや雑菌を繁殖させる原因にもなります。
エアコンの内部クリーンは、カビや雑菌を防ぐための機能が備わっています。
エアコン内部クリーン機能の仕組み
内部クリーンを、エアコンのお掃除機能と勘違いされる人もいらっしゃいますが、
内部クリーンは湿気を感想させてカビや雑菌の繁殖を防ぐ機能です。
そのため、既に発生しているカビ・雑菌や臭いの対策として内部クリーンを利用しても効果はありません。
冷房や除湿運転後に作動させることで、快適にエアコンを使用することができます。
お掃除機能は、エアコンのフィルターや内部についたホコリやゴミをとる役割です。
内部クリーンとお掃除機能の2つの機能を使うことで、エアコンのニオイやクリーニングの負担を軽減することができます。
内部クリーンの電気代は?
内部クリーンの電気代は、メーカーによって様々ですが1回の使用で0.3円~5円ほどといわれています。
メーカーによって内部クリーンの所要時間も異なるので、メーカー公式サイト等で確認することが出来ます。
毎日1回の内部クリーンを行ったとしても、1ヶ月で9円~150円でカビや臭いを抑制できるので、内部クリーンを利用するのはおすすめです。
内部クリーンの所要時間は?
内部クリーンの所要時間も、メーカーによって運転方法が違うため時間の幅があります。
例えばSHARPのエアコンの場合所要時間は90分~120分かかります。
大手エアコンメーカーの所要時間を平均すると、内部クリーンの所要時間は約90分と認識しておくと良いでしょう。
所要時間が長いので出勤前などの外出時に、内部クリーンを起動させておくのがおすすめです。
内部クリーンのデメリット
エアコン内部クリーンは、カビやニオイを抑制してくれる機能であることは分かりましたが、反対にデメリットもあります。
- 部屋の温度が上昇する
- 嫌なニオイが発生する場合がある
部屋の温度が上昇する理由は、内部クリーン機能は送風や暖房で乾燥させるからです。
そのため、部屋の温度が2~3℃高くなってしまい、夏場の内部クリーン作動時は暑くてお部屋にいられないほど温度が上がります。
所要時間も長いので、朝や外出時に起動するのがおすすめです。
嫌なニオイが発生する原因としては、すでに内部で発生しているカビやホコリの汚れです。
ニオイを無くすには、内部に発生したカビや汚れを掃除するしかありません。
内部クリーングは、すでに発生しているカビなどを除去することはできないのです。
エアコン内部に発生したカビやニオイを徹底除去されたい方は、クリーング業者に依頼するのもおすすめです。
エアコンの定期的なクリーニングが大切
エアコンの内部クリーンでは完全にカビ・雑菌やニオイを抑制することはできません。
また、すでにエアコン内部に付着したカビやホコリには効果がないため定期的なエアコンクリーニングが大切です。
フィルターは外して洗うことができるので、自分で簡単にクリーニングすることができます。
フィルターだけでも定期的に掃除をすることで、嫌なニオイを抑制させることができます。
エアコンクリーニングの頻度については下記で詳しく解説しているので、是非参考にしてみてください。
まとめ
今回は、エアコンの内部クリーンについて解説しました。
内部クリーンはエアコンのお掃除機能ではなく、エアコン内部の乾燥運転を行い内部のニオイやカビの発生を抑制する機能です。
内部クリーンを利用すると、乾燥運転時の熱気で室内温度が上がり夏場には大変ですが
朝や外出時などに使用するなど、使うタイミングを工夫するのがおすすめです。
内部クリーンを効果的に使用して、エアコンの清潔を保ちましょう!
参考サイト
NPO法人日本ハウスクリーニング協会
一般社団法人日本エアコンクリーニング協会
一般社団法人日本空調システムクリーニング協会
一般社団法人日本家事代行協会
SHARP