エアコンが急に水漏れを起こして困っていませんか? ましてやこれから暑くなる季節となれば、「修理中はエアコンを使えないのでは?」と不安になってしまいます。
万が一、買い替えることになったら大ピンチ
そこで、今日はエアコンの水漏れについて、主な原因と3つの対策をお伝えします。
水漏れに困っている人は、ぜひ今の状況と照らし合わせながら読み進みてください。
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水漏れの原因は、おもにドレンホースの詰まりとドレンパン(受け皿)
エアコンから水が漏れ出す主な原因は、
- ドレンホースや接続部にヘドロが詰まっている
- ドレンパン(受け皿)にホコリが詰まっている
- エアコンの故障、部品の不良
- エアコン本体の傾き
の4つです。
特に多いのは、1と2の掃除が不足してホコリが詰まっているパターン。
では、自分の水漏れの原因はどれなのか?見極めるには、エアコンのどんな箇所をチェックすればよいのか説明します。
消音・防虫バルブ「おとめちゃん」に注意
夏場エアコンをつけると「ポッポッポッ」という音がなり出すことがあります。エアコンから外に出る水が部屋側に引き戻される音です。
この音を止めるための器具は「消音・防虫バルブ」と呼ばれていて、「おとめちゃん」の商品名で販売されています。
ホースの先に取り付けるだけで、コポコポ音がするのを防ぐことができる、大変便利なグッズです。
が、使い方には注意。ここにエアコンから流れてきたホコリや汚れが溜まると、水があふれて逆流してしまい、エアコン水漏れの原因になります。
高級マンションのエアコンには、新築時についている場合もあります。ご自宅の環境を確認しましょう。
原因を見極めるためにチェックすべき3つのポイント
おとめちゃんが原因でない場合、水漏れの原因を見極めるためにチェックすべき箇所が、大きく分けて3つあります。
- ドレーンホースの状態
- 漏れている水の量・漏れ方
- エアコン本体の傾き
それぞれ詳しく解説していきます!
チェックポイント1. ドレンホースの状態
エアコンが水漏れしたときは、まずドレンホースがどんな状態になっているかを確認してみてください。
エアコン内から水を排出するホースが、ドレンホースです。本体から家の外に向かって伸びていて、一般的には室外機の近くにあります。
ドレンホースのチェックポイントは、次の4つです。
- ホースの内部に何かが詰まっていないか
- ホースを圧迫する物が乗っていないか
- ホースの先端が水に漬かっていないか
- 急な角度に折れ曲がっていないか
ドレンホースがこういった状態になっていると排水の妨げとなるため、排出されるはずの水がエアコンに戻り、漏れ出します。
ホースが上を向いてたり、途中で折れてたりすると水が流れず、漏れる原因になります。
実は「水漏れを起こす原因の大半」ともいわれる箇所が、ドレンホースです。水漏れを発見したら、ドレンホースに異常がないかを真っ先に確認しましょう。
チェックポイント2. 漏れている水の量・漏れ方
2つ目のチェックポイントは、エアコンから漏れている水の量や漏れ方です。
ドレンホースからの排水に問題がないということは、エアコンの本体もしくは内部の部品に問題があるということ。とはいえ、ポツポツと垂れている場合とドバドバと流れるように漏れている場合では原因が異なります。
それぞれの場合について、原因を見てみましょう。
ポツポツと落ちている→エアコン内部の結露が原因
水滴がエアコンからポツポツと落ちている場合は、おそらくエアコン内の結露が原因です。
エアコンフィルターが目詰まりを起こすと、空気の流れを悪くします。その結果、吹き出し口で結露が発生し、発生した結露は水滴となってポツポツ落ちてくるのです。
ドバっと落ちてくる→エアコンの故障か部品の不良
水がドバドバと流れている場合の原因として考えられるのは、
- ドレンホースの排水不良
- エアコン内部(ドレンパンなど)の詰まり
- 排水に関わる部品の不良
などです。このドレンパンにつながっている排水溝が
このように、ホコリで詰まると、水があふれる原因になります。
ドレンホース以外の原因については素人による判断が難しいため、よく分からない場合は無理に自分で確認しようとせず、業者に点検をお願いしてくださいね。
チェックポイント3. エアコン本体の傾き
取り付けて間もないエアコンから水が漏れてくる場合、エアコン自体が斜めに付いていないかを確認してみてください。
付けたてのエアコンで水漏れが発生するとしたら、水平に取り付けられていないことが原因かもしれません。
左右や前後など、エアコンの本体が斜めになっていないかをチェックしてみましょう。
水漏れを放置するとカビや家財損傷の原因になる。早めの対応を!
漏れ出す水の量が少ないからといって、そのまま放置するのはオススメできません。
エアコンから継続的に水が漏れている状態を放置すると、思わぬ事態に陥る可能性があります。
家財道具の汚れ、損傷
例えば、水漏れを放置することで起こりうる被害といえば、壁紙や家具の損傷ですね。
当然のことながら、エアコンから漏れた水は壁紙や家具を汚します。
壁紙を張り替えるには費用がかかりますし、汚れた家具が木製であれば水にぬれることで著しく劣化するかもしれません。
なんと、壁からキノコが生えてきてしまった人もいる?!
カビの大量発生
また、高まった湿度によりエアコン内はカビが発生しやすい状況となります。発生したカビは、エアコンの風に乗って部屋中に飛び散ることにもなりかねないのです。
ご存じの通り、カビは健康に悪影響を及ぼします。まさに「百害あって一利なし」ですね。
エアコンのトラブルは早めに相談したほうが直りやすい
そして意外と大きな問題となるのは、夏が終わってからエアコンを見に来てもらっても、夏とは同じ状況を再現できないこと。
エアコンからの水漏れは高温多湿な時期に起こりやすいため、気候条件によっては水漏れが起こらない可能性もあるのです。
同じ状況を再現できなければ原因を特定できないため、修理もしてもらえません。
「そんなにひどい水漏れじゃないから修理は夏が終わってからにしよう」と思う気持ちは分かりますが・・・
水漏れに気付いたら早めに対処することをオススメします。
では、どのように対処すればエアコンからの水漏れを止められるのでしょう?
【水漏れの原因別】3つの対処方法
エアコンからの水漏れには3つの対処方法が効果的です。それぞれの原因に合わせて、必要な対処方法を見極めましょう。
対処方法1. 自分で解消する
まずは、自分で解消する方法から紹介します。
ドレンホースやフィルターに原因があると考えられる場合は、まず自分で解消する方法をお試しください。
ドレンホースに異常がある場合
ドレンホースに異常があって水漏れを起こしている場合にまず必要な対処は、ドレンホースを正常な状態に戻すことです。
ホースが障害物でふさがっていないか
具体的には、ホースの上に鉢植えやプランターなどが乗っていればそれらをどかし、ホースの先が水に漬かっている場合は水から出します。
もしドレンホースがまっすぐになっていなかったら、可能な限りまっすぐな状態に戻してみてください。
異物の詰まりがないか
これらの原因を取り除いても排水が始まらない場合は、ホースの内部に異物が詰まっていると考えられます。
家にある棒状の物を使って、ホースの中から異物を取り出しましょう。詰まっている異物を取り除ければ、中から水が出てくるハズです。
専用ポンプを買うとカンタン
それでも水が出てこない場合は、掃除機もしくはドレンホース専用のポンプを使って異物を取り除きましょう。
掃除機で吸う場合は、ホースの先にガーゼやハンカチなどを巻き付けてから異物を吸い出しますよ。
ただ、水を吸うことで掃除機が故障してしまう可能性もありますので、不安な方はドレンホース専用のポンプを使うのがオススメです。
ドレンホースの詰まりを取る専用ポンプとして、『ドレンつまり取りポンプ』や『ドレンホース用クリーナー』といった名前の商品が市販されています。
これらのポンプはAmazonや楽天、ホームセンターで1,000円くらい購入できますので、ホースの太さに合う商品を購入し、使ってみてください。
フィルターに異常がある場合
ドレンホースからの排水に異常がなく、フィルターの汚れや目詰まりが原因で水漏れを起こしている場合は、フィルターの掃除を行います。
フィルターのホコリは掃除機でも簡単に取り除けますが、目詰まりを起こすほど汚れている場合は水洗いをするのがオススメです。
柔らかいブラシを使って優しくこすり洗いをして、最後は水分をしっかりと取り除きます。オススメなのは、タオルを使う方法です。タオルとタオルでフィルターを挟み、両手でポンポンとたたくと簡単に水気を吸い取れます。
水分が残ったままのフィルターをエアコンに戻すとカビの原因になりますので、しっかりと水気を取り除いてから戻しましょう。
対処方法2. メーカーに点検・修理を依頼する
エアコンの故障や部品の不良が原因だと考えられる場合や、水漏れの原因が分からない場合などは、メーカーに点検および修理を依頼するのが最も確実な方法です。
ただし、エアコンが斜めになっている場合は、メーカーではなく最初にエアコンを設置した業者の責任です。最初に設置を担当した業者や、エアコンを購入したお店に連絡しましょう。
メーカーに依頼した場合の流れ・費用相場
メーカーに点検・修理を依頼すると、まず担当者が自宅に来てエアコンの状態を確認します。
もし点検のみで水漏れが直れば、かかるのは点検出張費のみ。メーカーによって多少は上下するものの、費用の相場は5,000円前後です。
部品交換や修理が必要となった場合、点検費用とは別に修理費用が発生します。主要メーカーの修理費用は、こちらです。
- SHARP:1万~2万6,000円
- ダイキン:2万7,800~3万7,000円
- 三菱:7,000~6万7,000円
※全て税別価格
対処方法3. 業者にクリーニングを依頼する
業者のエアコンクリーニングで、水漏れが解消できる可能性があります。
夏場は特に、エアコンの設置や修理の対応に追われてメーカーは大忙しです。そのため、エアコンを修理に出すと戻ってくるまでに数日かかる場合があります。
場合によっては、すぐには点検に来てもらえない可能性もあるのです。
一方、エアコンクリーニングなら当日に水漏れの原因を取り除けるかもしれません。
対応できるサービスマンの人数が桁ちがいに多いですから
プロは高圧洗浄機を使ってクリーニングするため、自分では掃除できない部分の汚れまで落としてくれます。
少しでも早く水漏れを直したい人は、ぜひエアコンクリーニングを依頼することも視野に入れてみてください。
エアコンクリーニングの費用相場
エアコンクリーニングの費用は、依頼する業者やエアコンの種類によって異なります。平均すると、1万円~2万円前後です。
具体的な費用や業者の選び方については、こちらの記事も参考にどうぞ。
エアコンの水漏れは業者の定期清掃で予防できる
エアコンの水漏れは、エアコンを定期的に掃除することで防げます。季節の変わり目にはエアコンフィルターの掃除を必ず行い、清潔な状態に保ちましょう。
エアコンを使う頻度が高いご家庭では、年に1回ほどエアコンクリーニングを依頼するのもオススメです。
エアコンの汚れは、水漏れだけでなくさまざまなトラブルの元となります。必要な時期にエアコンがトラブルを引き起こさないよう、エアコンは定期的に掃除しましょう。
エアコンクリーニングを安く頼むには、この記事で最新の価格やキャンペーンをチェック!
参考サイト
NPO法人日本ハウスクリーニング協会
一般社団法人日本エアコンクリーニング協会
一般社団法人日本空調システムクリーニング協会
一般社団法人日本家事代行協会
おそうじ本舗
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