一般的にエアコンのクリーニングは、専門の業者に頼むケースがほとんどです。
しかし、費用がかかるため「できれば自分でエアコンクリーニングをおこないたい!」と思っている方は多いでしょう。
そこで本記事では、自分でエアコンクリーニングをおこなう以下のような手順を写真付きで丁寧に解説していきます。
そのほか、自分でエアコンクリーニングをおこなっても問題ない人や注意点などについてもしっかり解説していきます。
自分で行うのが難しいと感じられる方は、プロのハウスクリーニング業者に依頼しましょう!
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【結論】自分でエアコン掃除はできる!
エアコンの掃除は、必ずしも専門の業者に依頼しなくてもお手入れすることは可能です。
たとえば、エアコンのフィルターや本体の拭き掃除などについては、取扱説明書に記載されている手順に沿って作業することでお手入れができます。
しかし、自分でエアコンクリーニングをおこなうときに気をつけなければならないのは、「セルフの場合、自分で掃除できる範囲とできない範囲がある」ということです。
専門知識がないと手入れができない部分があるから、そこは無理しないように注意しましょう!
【実際に挑戦してみた】自分でエアコン掃除をおこなう手順
ここからは実際に自分でエアコンクリーニングをおこなう手順について、写真付きで解説していきます。
簡単なホコリ取りだけではなく、業者さんの手順を再現した少し本格的なお掃除方法です。
以下の手順を参考に、実際のエアコンクリーニングをイメージしながら実践してみてください。
自分で本格的なエアコンクリーニングをする際には、準備する道具が複数あります。すべて揃えた状態でおこなうようにしましょう。
①必要な道具を揃える
まずはエアコンクリーニングをするための道具を準備します。
エアコンを掃除するときに必要となる専用の道具は以下のとおりです。
- 蓄圧式噴霧器
- エアコン洗浄スプレー
- エアコン洗浄カバー
- エアコン隙間ワイパー
蓄圧式噴霧器は、業者さんが使っている「高圧洗浄機」の代替品です。水を勢いよく噴出させることで、物理的に汚れを落とす役割があります。
自宅にケルヒャーなどをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、エアコン掃除には向きません。パワーが強すぎて機械を破損してしまいます。
噴霧器であれば、そこまで強力な水圧にならないので安心です
また、上記の道具以外にも用意しておいたほうが良い道具は、以下のとおりです。
- 雑巾
- ゴム手袋
- 新聞紙
- ドライバー
- バケツ
- ゴミ袋
- 脚立
- ブルーシートまたはビニールシート
②周辺の片付けと養生をおこなう
エアコンクリーニングに必要な道具を揃えたら、エアコン周辺の片付けと養生をおこないます。
エアコン内には想像以上のホコリや汚れが溜まっていることがあり、さらには水を使うため、濡れてはいけないものは移動させておくようにしましょう。
移動させることが難しいものであれば、あらかじめ用意してあるブルーシートをかけてカバーします。
③コンセントを抜いてカバーとフィルターを外す
次にエアコンのコンセントを抜きます。
先ほども述べたようにエアコンクリーニングでは、水を使って洗浄する場面があるため、コンセントを抜いておかないと漏電など大変危険です。
したがって、掃除を開始する前に必ずコンセントが抜いてあるかどうか確認してから開始するようにしましょう。
コンセントを抜いた後は、エアコンの前面にあるカバーとエアフィルターを取り外します。
④本体カバーを外す
ここからがエアコンクリーニングの本番です。
ドライバーを使ってネジを外し、エアコン本体のカバーを外します。
とくにここで外したネジの形状や数は、エアコンの機種によって異なるため、紛失しないようにまとめておきましょう。
外した本体カバーは、本来取り外す機会がないため、大量のホコリやカビが付着していることが多いです。
そのため、カバーを外したら水と洗剤を吹きかけて汚れを取り、エアコンの中は掃除機やハンディモップなどを活用してホコリや汚れを取り除きます。
⑤エアコン基盤部分の養生と洗浄カバー取り付けをおこなう
ある程度ホコリや汚れが取り除けたら、エアコンの基盤部分に水がかからないように雑巾やタオルを巻き付けてしっかりと養生してください。
前述したようにエアコンの基盤部分が故障してしまうと、エアコンがうまく稼働できなくなる可能性があるため、時間をかけて慎重に養生しましょう。
基盤部分の養生ができたら、次はエアコン全体に洗浄カバーを付けます。
この洗浄カバーは、エアコンクリーニング専用の商品のため、比較的簡単に取り付けることが可能です。
最後に排水部分に汚れを集めるバケツで受けておきます。
⑥洗浄スプレーを吹きかける
養生と洗浄カバーの取り付けが完了したら、洗浄スプレーを吹きかけていきます。
また、エアコン内部の汚れ具合によっては、大量の洗浄スプレーが必要になるため、あらかじめ2〜3本ほど用意しておくと安心です。
同様にエアコン隙間ワイパーも1本だけだと取り除ける汚れの量が限られるため、多めに購入しておいたほうがいいでしょう。
⑦水で洗い流す
洗浄スプレーによってエアコン内の汚れやカビが浮いているところに、蓄圧式噴霧器を使って洗い流していきます。
蓄圧式噴霧器は、ポンプのような仕組みになっており、取手部分を上下に動かすだけで水の噴射が可能です。
水を噴射させるとすでに取り付けてある洗浄カバーの排水部分から汚れが流れ落ちていきます。
水を噴射させる量については、汚れ具合にもよりますが、水を満タンに補充した状態を2〜3回分ほど必要になるため、予想以上に時間がかかるかもしれません。
そのため、1人で作業をするよりも2人以上で交代しながらエアコンクリーニングをおこなったほうが効率的に進められるでしょう。
⑧外したパーツを洗ったのち拭く
エアコン本体の洗浄が終了したのち、あらかじめ外しておいた本体カバーなどのパーツをブラシ等を使って洗浄します。
パーツによってはカビが付着してなかなか落ちないこともありますが、市販のカビキラーなどを使うと素材の耐久性が弱まってしまう可能性も考慮して、通常の洗剤を使って洗浄するようにしましょう。
さらに洗浄後、濡れたままエアコン本体に取り付けると、エアコンの基盤部分に水分が飛んでしまい故障の原因になりかねません。
したがって、取り外したパーツは雑巾やタオルなどで綺麗に拭き取ります。
⑨すべてを戻し、暖房で乾燥させる
エアコン本体の洗浄、取り外した各パーツの洗浄と水分の拭き取りがすべて終了したら、洗浄カバーや養生をはずし、パーツを取り付けましょう。
また、取り外したパーツについては水分をすでに拭き取っているため問題ありませんが、エアコン本体は洗浄したときの水分がまだ残っています。
水分が残ったまま放置してしまうと、せっかくエアコンクリーニングをおこなってもすぐにカビが生えてしまうため、エアコン内部を乾燥させなければなりません。
効果的な方法は、エアコンの設定を30度の暖房にして1時間ほど放置するやり方がおすすめです。
実際に自分でエアコン掃除をおこなった感想
エアコンクリーニングを専門の業者に依頼せず、自力でおこなうと非常に重労働であることがわかりました。
実際の所要時間は、複数人で作業をおこなったにも関わらず「3時間以上」かかっています。
とくにクリーニング作業の時間が長くなった原因として考えられることは、掃除をしたエアコン自体が汚れすぎていたことでしょう。
したがって、日頃から定期的にエアコンクリーニングをおこなっている家庭であれば、業者に依頼せず自力でクリーニングすることは可能です。
しかし、長い期間洗浄していないエアコンの場合は、エアコン内に汚れが溜まりすぎている可能性が高く、作業量に対しての成果はあまり感じられないかもしれません。
自分で掃除するって結構大変なのね
自分でエアコン掃除をおこなうメリット
専門の業者に依頼せず、自分でエアコンクリーニングをおこなうと以下のようなメリットがあります。
自分でおこなうので料金が浮く
1つめの大きなメリットとしては、エアコンクリーニングにかかる料金を節約できる点です。
プロのエアコンクリーニング業者に依頼した場合、ご自宅にあるエアコンのタイプによって若干の変動はありますが、エアコン1台あたり8,000円〜25,000円くらいの金額が必要です。
一方、自分でエアコンクリーニングをおこなう場合は、清掃に必要な道具を揃える際に5,000円ほどの金額が必要ですが、業者に依頼するよりも大幅に節約できるでしょう。
したがって、エアコンクリーニングにかかる料金を少しでも最小限に抑えたいと思っている方であれば、道具を用意して自分でエアコンクリーニングをおこなったほうがお得です。
健康な状態を保てる
2つめのメリットは、自分でエアコンクリーニングをおこなうことで、経年劣化はあるにしても常に健康な状態を保てます。
なぜなら、自分でエアコンクリーニングができると、自分のタイミングかつ定期的にエアコンの内部やフィルターを清掃できるからです。
一方、プロのエアコンクリーニング業者に依頼すると、その都度サービス利用料が請求されるため、金銭的な問題から定期的に手入れができなくなり、結果的にエアコンの故障へとつながってしまいます。
そのため、自分でエアコンクリーニングをおこなうことで、業者にエアコンクリーニングを依頼するコストを節約できるだけでなく、エアコンを長持ちさせることも可能です。
たしかに、毎回業者に依頼していたら大変かも…
電気代の節約ができる
エアコンクリーニングを定期的に実施できれば、電気代の節約にも効果的です。
エアコンはフィルターを通して空気を吸い込み、吐き出すという動作をしており、フィルターが汚れていると、この「吸い込んで吐き出す」という動作の効率が悪くなります。
すると、結果的に消費電力が多くなって電気代が上がってしまうのです。
しかし、定期的に自分でエアコンクリーニングをおこなっていると、エアコンが効率よく働くようになるため、汚れているときよりも抑えられます。
その結果、最小限の電力でエアコンを稼働できるため、電気代の節約になるのです。
自分でエアコン掃除をおこなう前に確認したい注意点
自分でエアコンクリーニングすることには、さまざまなメリットをもたらしますが、実際に掃除をおこなう前に以下のような注意点があることを確認しておく必要があります。
自分で掃除ができる範囲が限られている
先ほども少し触れましたが、プロのエアコンクリーニング業者に依頼せず自分でクリーニングをおこなう場合、掃除できる範囲が限られることに注意しなければなりません。
ちなみに自分で掃除ができる部分については、以下のとおりです。
- 前面パネル
- 上下風向ルーバー
- エアフィルター
- ダストボックス
- 熱交換器
エアコンクリーニングを自分でおこなえる範囲は、上記のようにエアコンの表面部分や取り外しができるフィルターまでです。
したがって、エアコン内部に付着している汚れを専門知識なしで掃除したり、エアコンが対応していない洗浄スプレーなどを吹きかけたりすると故障を引き起こす原因となる可能性があります。
また、エアコン内部にあるファンや熱交換器は、フィルターやルーバーと比べるとそこまで高い頻度で清掃する必要はないため、自分でクリーニング可能な範囲を守るようにしましょう。
エアコンが故障する恐れがある
万が一、専門知識がない状態でセルフクリーニングできない箇所を掃除してしまった場合、エアコン自体が故障してしまう恐れがあります。
さらにほとんどのエアコンの取扱説明書には、お手入れ可能な部分と専門業者に依頼したほうが良い部分を明記している可能性が高いです。
そのため、取扱説明書に記載されている内容を無視して、無理にエアコンクリーニングをおこなってしまうと、販売会社からのサポートが受けられなくなることもあります。
最悪、エアコンが修理できないだけでなく、発煙・発火のようにもっと深刻な状況に陥ってしまうこともあるため、リスクが高くなるでしょう。
したがって、エアコンクリーニングについてある程度の知識があれば、自分の手で掃除しても問題ありませんが、少しでも不安に感じている方はプロのエアコンクリーニング業者もしくは、エアコンの販売元に連絡することをおすすめします。
事前に掃除できない箇所を把握しておかないといけないね!
自分でおこなうのが難しいならプロにエアコンクリーニングを任せよう!
エアコンクリーニングのやり方はわかったけど、自分で実際にやるのは難しそう、と感じる方は多いかもしれません。
ここまでの手順解説で、自分でエアコンクリーニングするのが難しそうと感じた方は、プロのエアコンクリーニング業者に依頼することをおすすめします。
とくに以下のような状況に当てはまっている方は、エアコンクリーニングの業者に依頼したほうが効率的です。
- エアコン内部の掃除ができない
- 解説を読んでも不安が拭えない
- 仕事や家事などで十分な時間が確保できない
- 長年手入れをしておらず、汚れがひどい
上記に当てはまった状態で、無理にエアコンクリーニングを自力でおこなってしまうと、掃除以前に故障や発火などのトラブルが発生するリスクが高くなります。
また、エアコンクリーニングを専門の業者に依頼するときは、以下の基準を目安に選択するといいでしょう。
- 料金の安さ
- 複数台割引およびキャンペーンの有無
- 技術力の高さ
- 予約の取りやすさ
- お客様対応の良さ
料金や予約の取りやすさを重視されている場合は、1月~3月の閑散期に依頼するのがおすすめです。
閑散期にエアコンクリーニングを依頼する際のメリットは以下の通りです。
- 予約が取りやすい
- 価格を抑えることができる
- 掃除のポイントや知識を教えてもらえる
エアコンクリーニング業者の選び方については、こちらの関連記事『【2023年版】エアコンクリーニング業者の選び方とおすすめ厳選8社』で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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自分でおこなうエアコンクリーニング(掃除)によくある質問
最後に専門の業者へ依頼せず、自分でエアコンクリーニングをおこなう場合によくある質問を紹介します。
自分でエアコンクリーニングをおこなうことはできる?
エアコンクリーニングは、必ずしもプロの業者に依頼しなくても自分でおこなうことは可能です。
とくにエアコンを掃除するのにコストをあまりかけたくない方や新品でまだそこまで汚れがないエアコンの場合は、自分でエアコンクリーニングをしたほうがいいでしょう。
しかし、長年使っているうえに手入れをほとんどしてなかったり、長時間の掃除と労力がかけられなかったりする方にはあまりおすすめできない方法です。
また、エアコンクリーニングを自分でおこなうには、蓄圧式噴霧器などの専用グッズを購入して揃えておく必要があります。
したがって、道具を揃えたり、エアコン内部の基盤部分に気をつけながら作業したりできないと感じている方は、自分でエアコンクリーニングをおこなうよりもお金を払ってプロのエアコンクリーニング業者に依頼するといいでしょう。
どこまでなら自分で掃除を行っても問題ない?
自分でエアコンクリーニングをおこなうときは、掃除できる部分とそうでない部分があることを把握しておかなければなりません。
実際に自力でエアコンクリーニングができる箇所は以下のとおりです。
- 前面パネル
- 上下送風ルーバー
- エアフィルター
- ダストボックス
上記以外のエアコン内部にある基盤部分やファン、熱交換器などは専門知識がない状態で安易に掃除してしまうと故障や発火の原因になりかねません。
したがって、自力でエアコンクリーニングをおこなうときは、エアコンのどの部分が掃除できて、どの部分ができないのかを明確に知っておく必要があります。
さらにエアコンクリーニングに使用する洗剤や洗浄スプレーは、機種によって使用できるものとそうでないものに別れます。
そのため、道具を揃える段階でエアコンの販売元へ問い合わせて、どの洗剤や洗浄スプレーが使用できるのかを確認しておくと安心して作業できるでしょう。
自分でできるエアコンの掃除方法は?
エアコンクリーニングを自分でおこなうときの手順は以下のとおりです。
とくにエアコンクリーニングを自分でおこなうときは、専用の道具を揃えたり、養生をおこなったりと準備段階が大切になります。
そのため、掃除の手順を理解することも大切ですが、各パーツを外す作業や道具を揃えるという手順に細心の注意を払う必要があるでしょう。
また、前述したように専用の道具を購入したり、手順を理解して掃除したりすることが難しいと感じた方は、プロのエアコンクリーニング業者に依頼したほうが効率的かつスピーディーに手入れが可能です。
ご自身の状況を考慮して、自分でエアコンクリーニングをおこなうのか、業者に依頼するのかを判断してみてください
エアコンクリーニングの頻度については、こちらで解説しています。
まとめ
自分でエアコンクリーニングすると、プロの業者に依頼するよりもコストを抑えられたり、定期的におこなうことでエアコンを健康な状態で保つことができたりと、さまざまなメリットがあります。
しかし、エアコン内部には基盤部分やファン、熱交換器などの専門知識がないと清掃できない箇所があることも事実です。
そのため、自分でエアコンクリーニングをする場合は、故障や発煙、発火などのリスクが常にあると思っておきましょう。
また、本文中でも述べたように「十分な清掃時間が取れない」や「故障しないか不安が拭えない」と思っている方は、無理にエアコンクリーニングをおこなうよりもプロに依頼したほうが効率的である場合もあります。
この記事を参考にご自身の生活や金銭面を考慮して、自分でエアコンクリーニングをおこなったほうがいいのか業者に依頼したほうがいいのかを選んでみてくださいね!
参考サイト
NPO法人日本ハウスクリーニング協会
一般社団法人日本エアコンクリーニング協会
一般社団法人日本空調システムクリーニング協会
一般社団法人日本家事代行協会
おそうじ本舗
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